今度は同じくカトゥミというグループの
リバーシブル手紡ぎキャップのチェックを。
ニコ君がまずチェック。
一つずつにマスキングテープにサイズや、
口を広げた時のサイズ、草とりはクリアか、
糸の始末はできてるか
などを記入しておいてもらい、
私が毛糸の質や細部のチェックをして最終的なOKを出すか判断します。

この写真、プルデンシアさんのいい表情が撮れました!
自分たちの作品がチェックにパスするかどうか、ひやひや?
この帽子はもう4年ぐらいプルデンシアさんの村がやっているのに、いつもNGが多く出てしまいます。
彼女たちよりも頭が比較的に大きい日本人用に、
幅を広めで編んでもらいます。
横幅25cm、縦21cm
めいいっぱい口を広げた時に38cmという基準があります。
いつもいつも、この25cmが守れないので、
25cm以下は受け付けないことにしているのですが、、、、、
(指示書にも絶対に25cm以下は受け付けません!と書いてあります)
やっぱり、、、25cmに届かないものがチラホラ。。。。
まずは自分たちでチェックするわけですから、
25cm以下ならダメかと思ってもらいたいのですが、
毎年毎年、彼女たちもチャレンジャーです。
「洗って干したら縮んだ」とか、
「あの人は何度言っても分かってくれないんだ」とか、
「私が計ったら25cmだった」とか、、
あまりにもNGを出しすぎると、今後のモチベーションも落ちるだろうし、、、
結局私は甘いのかもしれないですが、
一つ一つ自分の髪をお団子にして頭囲を広げて帽子をかぶり、きつさを感じない24cm台のものはOKにしました。
きつい時は、私が顔をしかめっつらにするので、それを見て彼女たちはケラケラ笑ってくれます。
ただ、やっぱり固い毛のものはNG。
小さくてNGなものも結構ありました。
よく理解できなかったのですが、明らかに小さいものを持ってきて、
「これは子供用!」と宣言されました。
(買いませんでしたが)
さらにはこれはリバーシブル手紡ぎミトンと
色を合わせなくてはいけないのですが、
あまりにも色が違うものが多く。。。

(ちょっと変なポーズですが、帽子とリバーシブルのミトンを見せるのって、難しいんです。。。)
自分で展示会などで販売する分はかまいませんが、卸先にお届けする分は色がある程度あっていないといけません。
ミトンの方を作ったのは違う村のオルガさんのグループ。
オルガさんのミトンとこの帽子とで色あわせをカルタのように、
ペアを作ってみました。
しかし、みんな、色の感覚が私よりもとってもアバウト。
どんどんペアを作っていき、私がストップをかけます。
(色の細かさの感覚、彼女たちと私の大きな溝をどうやったら埋めれるのでしょう。。)
そしてやっぱり色が違いすぎる帽子は、
来年に出すことにして、さらにミトンと同じ色で注文をしました。
(次の年の色は、こうやって決まったりもする?)
ミディアムグレーは見つからない。。とぼやかれ。
さて、今から、間に合うでしょうか。。。
このような問題が起きないように、
この二つのグループで毛糸の時点で色の合わせをしてもらうようお願いしていましたが、
そもそも、それぞれに糸を調達する時点で無理があるので、来年からは、違う方法を考えなければいけません。
本当はそれぞれにミトンと帽子を作ってくれればいいのですが、
毎年同じものを作っているグループは違うものをやるよりも、同じものを作りたいということで、今までこの流れで来てしまいました。
来年はそれぞれに糸を調達したらその半分をお互いに交換して、作ったらいいのでは?と、彼女たちは言っていましたが、
私としてはそれぞれのグループで帽子とミトンの両方を作ったらいいのではと思っています。
ちなみに
この帽子に両手を入れて、
すばやく広げて閉じて、とやると、小さな草や砂ぼこり?が降ってきます。
洗っても、干しているところが荒野?また砂がつくんだ。
という言い分のようです。
みんなで帽子を片面10回ずつ閉じて、開いて。
「手が痛ーい!」と言われながら、
(実際私も腕が相当疲れました)
「プーノでは草まじりの砂の雨が降っております」(天気予報風に)
なんて言って、笑いをとりながら、厳しく?チェックをしております。
この長すぎる文章を読んでくれている皆様へ。
草?砂?汚いなあ。なんて思わないで下さいね。
アルパカは大地の上で、アンデスの風を受けながら、時にねっころがって暮らしているので、草も砂もつきます。
また彼女たちが暮らす土地も、道はアスファルトなどで舗装されていない4000M以上のところに位置する村で、砂も舞います。
洗ってますし、草と砂とりも一応やってますので、どうぞご安心いただければと思います。
土臭いPUENTEですが、今後とも、どうぞよろしくお願いします!