
アルパカの耳飾りをつける儀式に参加した3月3日。(同じタイトルで1〜3もあります)
上の写真は、囲いの中で、おなかがすきすぎて、囲いの枝を食べているアルパカ。瞳がかわゆいです♪
さてさて、ボリビアの人たちはちゃんとお昼は休むものかと思っていましたが、耳飾りつけが終わるまではお昼はなさそうな雰囲気。朝食べてないからおなかペコペコです。
やっと、、メスの群れの耳飾りつけが終わった!!群れを一機に外に出します。

もうすごい勢いで、駆け出していきます。今日はそんな遠くにもいかないし、人間は放牧にはついていかなくてよいそうで、、自分たちで帰ってくるということらしい。。えらい。
さ、お昼かな?と思ったら、山の向こうにオスの群れがあるから、それを男性たちが連れてきて、そのオスの耳飾りつけが終わってから食事とのこと。
その間、女性陣は食事の準備です。

薪をくべて、スープとアルパカの焼肉を。右下にオーブンスペースがあり、そこにお肉や、

焼きバナナやサツマイモを入れます。
なかなか機能的。コンロが2箇所、それにオーブン機能もついているわけです。

薪はこの見渡す限りあまり木がない大地から、少しずつ集めてくるのだそうです。(低木ぐらいしかありません。)
左側が薪の山積みで左奥は、、アルパカの骨が山積み。。。
骨、何に使うのかなあ。
私は野菜を切るのを手伝ったり、薪をくべる役を。

このいばらのような??薪を素手や足を使って、くべるサイズにしていくのが、楽しくもあり、傷をつくり痛くもあり。
スープはもう2時間ぐらいずっと火にくべていたような。
アルパカの骨付き肉でだしをとって。
その間に、オスアルパカたちが到着。
今度は小さな囲いの方で。

また、儀式からはじめます。

この子たちがオスです。確かに体格がいいような。
オスは一緒にしておくと、妊娠中のメスアルパカを蹴ったり、なかなか乱暴もののようで、別にしておくらしいです。
オスは50頭いなかったような。なので割りと早く終わりました。
私は耳押さえ係と耳飾を結ぶ係と、台所の煙突から煙があまり出なくなったら、薪くべてーとマルセラに言われ、はーい!と薪をくべに行き。
そしてついにオスの耳飾りも終わったー!
(昼前から、マルセラのいとこファビオとそのギリの弟ゾリも来たのでペースアップしました)
この間、この家を守り続けるファウスタさんの一人息子マルティンさんの奥さんスルマと台所でいろいろお話しをしました。
スルマさんの父親もこの近くの出身でそこではリャマを飼っている。
マルセラの兄弟は9人で、今この村に残っているのは二人だけ。後はオルーロやラパスに出てきている。
そしてスルマの姑にあたるファウスタさんは、かたくなに街に暮らすのをいやがり、この土地に残っている。
マルティンは1年に1回ぐらいしか親を訪ねられていない。(今日がそう)
この何百頭かのアルパカは親戚一同のものだけども、毎年のこの耳飾つけ行事に戻ってくる家族が年々減ってきた。
マルティンは街でタクシーの運転手をし、スルマはエルアルトで生地を売る仕事を個人事業でしている。
子供ができる前は、二人でブラジルのサンパウロに稼ぎに行っていた。
マルティン家族は、店がいそがしくて、子供たちに料理を作る暇もなく、昼は外で、夜は出来合いの鳥のフライなどを夜9時、10時に食べる生活。。もともとスルマは料理が好きではないし。。。
だそうです。日本でも世界中でも過疎化、仕事をもとめてどこまでも行き、生活スタイルもさまざまに変化していますね。
さてさて、ついに5時近くにお昼ごはんー!

真ん中のおじさんは、年に1回だか数回程度のお酒に、よっぱらい絶好調で、何を言っているんだかわからない。とりあえず、私に「神のご加護がありますよう」というのは常に言ってくれていた。
アルパカのだしたっぷりのスープにアルパカの焼肉に、玄米と大麦ご飯の塩にぎりに、ブロッコリーのガーリック炒めに、カブを弱火でゆっくり焼いたやつに、ジャガイモとねぎのチヂミ。これって日本の料理と思われていいのだろうか。。そして、ここにも蓮根飴持って行った。
マルセラも次の日店番だし、マルティン家族も、次の日は娘のヘレンが学校でカーニバルの行事で、ピエロの格好をするらしく、その服をいまから調達するという、、帰ったら夜中なのにな。。
というわけで、7時半すぎに村を後にする。
私は、なかなか手に入らない杢ブラウンのアルパカの原毛を2頭分売ってもらった!やったー!!
帰りの山々も夕陽が沈むころで美しい。

(サハマ山 6542M)
5歳の娘ヘレンは私に寄りかかって、お土産のサツマイモを片手にぐーぐー。
私もぐーぐーぐー。
途中ものすごい音がして起きる。
なんと、タクシーの上についている看板?のようなものが、落ちてしまった!!飛ばしすぎたのかな?
修理とか、大変だろうに、、マルティン災難!!
雨季だけに雨がっぱまで買っておいたけど、その出番もなく、実にいい天気の中、今回の行事に参加させてもらえたことに感謝です。
ペルーではアルパカを飼う村の人々とお付き合いしているけれど、ボリビアでは糸自体はCOPROCAで買って、つくり手の人たちに編んでもらっているので、今回初めて、アルパカを飼っている村を訪ねることができた。そしてここのアルパカさんたちの毛も刈られてCOPROCAにやってきているわけで、
普段使わせてもらっている毛糸の源流までこれたことになります。
しかも、あまり分かっていないで行ったけれども、神に大地に感謝をささげる日にちょうど行くことができた。なんと幸運なこと!!ありがとうございます!!
また、来年も来いと行ってくれた。ぜひともまた来たいものです。

(来年はこの子たちが耳飾りをつける番ですね)
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