2011年08月21日

刺繍で表現された村の生活

mollo_illampu.jpg
(雪で頂が白いイリャンプ山。これがタリスキア村ケースに表現されている雪山です。
イリャンプ山から朝陽が昇ることはあるのか??と聞きましたが、それはないそうです。
刺繍ではイリャンプ山の間から太陽が昇っているのですが、、、)

今回の滞在で、
タリスキア村ケースのつくり手の村の生活をたったの二日だけ垣間見させてもらいました。

限られた時間で見たこと、聞いたことが、正しい情報という確信はありませんが、、
今の私が知りえたことをお伝えしたいと思います。




この地域の人たちは、基本的に自給自足の暮らしのようです。

水は不足しがちのようですが、庭先に水道がきていて、電気も通っています。

suido.jpg
(刺繍にも出てくる水道)

子どもたちは家の仕事(農作業や家畜の世話、放牧など)もばっちりしていると思いますが、片道徒歩30分?いやもっとのところもあると思いますが、学校へ通っている元気な姿が印象的。

モリョの村やティカムリ村、タリスキア村などは標高3200Mほどの山の斜面に割と集まって家が建ち、畑も家のすぐそばにありました。家から離れた場所にも、畑を持っていると思います。

家に隣接して家畜を囲った場所があり、毎日家畜を外へ連れ出して草を食べさせます。

家畜を絞めてその肉を食べることもあると思いますが、たぶん頻繁に絞めることはないと思います。


畑も日干し煉瓦の壁に覆われているのは、なんだか新鮮な光景でした。

roba_mollo.jpg

家畜などの動物に作物を食べられないためだと言っていました。
その土地にあるもので壁を作るとなると、土壁になるのでしょうか。

斜面が多い地域なのと、車がない生活ですから、ロバが現役で、荷物運びをしています。

(ロバが刈り取った麦や薪用の枝などを背負っている刺繍がよく見られます)

訪ねた8月はじめはこちらでは冬の終わり、
とうもろこし(黄色いものから、白いものから、赤っぽいグレー?のものまで、)を収穫して、ちょうど干しているところでした。

(刺繍でもよくとうもろこしが生えてたり、干されたりしてます。)

secando_maiz_mollo.jpg
(泊まらせてもらったモリョ村のバレンティーナさんの家の目の前の畑?庭で干しているとうもろこし)

各家の軒先にもとうもろこしがつって干されていました。日本では、干し柿を干す感じでしょうか?
casa_mollo.jpg
(バレンティーナさんのご両親の家。)

とうもろこし畑は、立ち枯れさせ、それを刈り取っている子どもたちに出会いました。
それはこれからどうするの?と聞いたら、牛のえさにするよ。と。

タリスキア村で、村の中をお散歩していたら、まさにそれを運んでいる女性とすれ違いました。

challa_para_vaca_tarisquia.jpg

こっそり後ろからパチリ。

枯れているとうもろこしの茎の部分はどのくらいの重さなのか。背負っている女性の姿が見えないぐらいのボリュームからすると相当重たいのかなあ、、


この土地の女性たちは、まず日々の農業と放牧の暮らしがあり、物々交換である程度の食料を確保し、現金収入を得る手段として、刺繍の仕事を時間を見つけてやっています。

bordando_upani.jpg

ケース類のように小さな布でできる刺繍は、持ち運びも楽だし、どこででもすぐに刺繍できるので、
放牧の合間などにもやっているのではないでしょうか?

徒歩圏内(といっても場所にっては、1時間、3時間とかかるはず)の少し大きな村で週1で市が立つときに、買出しに行くようです。時にはバスで10時間〜12時間かかるラパスまで買出しに。
(ケースを納品にラパスに来る時は、いつもいろいろなものの買出しにいそがしく、なかなか時間を合わせて会ってくれないのです。)

letrero_bus_mollo.jpg
(モリョ村の中心の広場にラパス行きのバスが来ます。水曜日と土曜日の朝6時発だそうです)

モリョ村の中心の広場。
plaza_mollo.jpg

ちゃんと元大地主の荘園?のような大きな家がこの広場に面してあり、その昔は大地主の家だったところが今は村の公民館的なものとなっているようで、その一部屋で女性たちが集まって、手工芸の仕事をしています。


ticamuri.jpg
(ティカムリ村の風景)

この地域でも、もちろん若者の都市への流出、現金収入を求めて父親が出稼ぎに行かなければならないなどの問題はあります。

ただ、この地域は、適度に生活インフラが整っていて、なんだか活気が感じられました。

都市での生活を希望する若者もいるだろうけど、この土地での生活が、少しずつ携帯のように便利なものが入りつつも、続いていくのではないかと。

それは勝手な思い込みかもしれません。この土地の若者がどういう未来を選択するかにかかっているし、若者のその意志は、今の環境を作り出している大人たちの考えによるところがあるわけですし、、
実際、いろいろな便利さと引き換えに失っていくものも多いのだと思います。

例えば、
泊めてもらった家の男性は、携帯が入ってきて、その携帯で音楽が簡単に聴けるようになって、若い子どもたちはこの土地に伝わってきた音楽からどんどん離れている。というようなことを言っていましたし。

(ちなみに、こちらの携帯は、毎月かならず定額の出費がある料金形態と、最低限のお金をデポジットしておけば、ずっと番号を確保できるタイプがあり、その場合受信専用に近く、使用している人が結構います。固定電話を引くよりも携帯を持つほうがとても経済的です。)

ただ、私としては、都市へ人口が流入する流れがメインなこの世の中で、農村地帯で自給自足的暮らしをし続ける人々と仕事で関われることは、うれしいことです。

私自身も、生活の基盤をこれからその方向にシフトしていきたいと、ボリビアそしてペルーのつくり手たちと関わってきた中で、思いが積み重なってきました。


さてさて、

いただいたお昼ごはんはこんな感じでした。じゃがいもがおいしいです。
ここのじゃがいもは、化学肥料はいっさい使わず、家畜の糞を使っているとのこと。
almuerzo_mollo.jpg

先に、この村と私の間にはいって調整してくれている、ファンフーリオ氏を通して、
お肉とコカコーラはいらないことを伝えておきました。

どこにいっても、もてなしは「肉とコカコーラ」が多いのですが、この地域にとって、たぶん肉はとても貴重だし、コカコーラも高いし、、ペットボトルのゴミが増えるし、どちらも私にとっては、、、あまり喜ばしくない。

夕飯には、スープとそら豆と白く粒がおおきいとうもろこしをゆでたものがいっぱいと、じゃがいもなどをいただきました。自給作物をいただけることはありがたいです。素材そのままの味がどれも美味!

(このブログを今頃になって書いていますが、今、私はペルーのプーノで、ここ一週間弱、毎日朝の8時〜夜の9時ぐらいまで、ひたすら作品のチェックと、タグつけと、梱包、、をする日々を過ごしています。
その夜に、うつらうつら眠りながら書いておりまして、、日本語も怪しいですし、、なんだか言いたいことが伝わっているのか、話が飛びすぎているのか、、よくわからないまま、アップしていてお恥ずかしいです。すみません!
また余裕が出来たときに、ちゃんと総括できたらいいなと。。とりあえず、プーノでのチェックの日々の間に、またつづきを書こうと思います。)

つづく。


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