今日は創作家具安藤和夫さんをご紹介します。
小田原に米蔵を改造した工房を構え、「人は何処から来て何処へ行くのか?」という問いを探求し、
その答えを木の家具で見出している方です。
作り出される作品はこちらの気持ちが引き締まる、気高いもの。
今回は、火山灰土に埋まって千年以上経った木「神代木」を使った垂撥(すいはつ)という
掛け花入れを掛ける道具を3本ほどお預かりします。
和の空間にも、洋の空間にもどちらも合うシンプルなデザイン。是非実際に見てください。
1月末安藤さんの工房を訪ねました。
小田原の国府津からJR御殿場線に乗り換えて一駅目。下曽我駅にある飾り気のないお寺の向かいに、米蔵を改造した工房がありました。
神代木などの木材が保管され、道具が整然と並べられている蔵の周りの作業スペースは、「職人の世界」にお邪魔させてもらっているのだと、背筋がピンとする思いです。
そこを抜けて蔵の中へ行くと今度は、PEACEと書かれた旗がぶら下がっていたり、原色の油絵が飾ってあったり、家具のミニチュア模型、蔵書の数々、ありとあらゆるものが共存している「安藤さんの世界」でした。こちらでは興味津々。キョロキョロしてしまいます。
安藤さんは世織書房の社長の友人で、私はまだお会いして2度目。
たくさんある引き出しを少しずつ見せてもらった一日でした。
例えば、、
近くの田んぼに連れて行ってもらったのですが、そこでは赤いお米や緑のお米などを仲間とわいわい作っているそうです。
ちょうどこの日は曇っていたのですが、晴れていればその田んぼから大きな大きな富士山が見えるとか。
次の田植え、日本にいたら参加してみたいです。
下曽我は2月初旬、梅が見ごろとのこと。この日はまだちょっと早かったようですが、つぼみもまた愛おしいものでした。
安藤さんは横浜の高島屋の美術画廊で個展をされる方なのです。
今年も10月にあるそうです。
横浜の高島屋にほぼ行ったことのない私は、先日、7階の美術画廊とはどんなところなのかとふと行ってみましたら、、、、美術画廊の空間だけ、デパートの他のスペースと一線を画して、敷居がとても高そうな画廊なのでした。そのときは陶器の作家さんの個展で、外の窓から見ただけでも目が飛び出る価値の作品を拝見しただけでお腹いっぱい。敷居が高すぎて中には入れませんでした。。。
このような場所で個展をされる方が、今回快く参加をしてくれるなんて!!
安藤さんありがとうございます。
世織書房の社長のネットワークにもびっくり!!
今回は、スペースの関係と管理の問題とで、すいはつだけお借りしますが、安藤さんのHPにあるような作品をご覧になりたい方は、10月15日(水)→ 10月21日(火)高島屋の美術画廊へ行ってみて下さいね。
安藤さんのブログも読んでみてください。さらなる引き出しに、、、引き込まれますよー。
追伸:
3月10日は東京大空襲があった日なんですね。TBSの特集を見てから、こまごましたことをやっていたらブログを書く前に日付が変ってしまいました。
10万人が亡くなった大空襲。空から雨のように落ちてくる焼夷弾。炭になって倒れている人人人。
B29を操縦していた人達の同窓会のシーンや日本の住宅を再現して焼夷弾を開発していた研究所などアメリカ側のドキュメントもありました。
東京の惨状を映した石川光陽さんという警察官の記録係の方の写真を今はおじいさんたちになっているアメリカの兵士たちに見せていたときのコメントは、申し訳ないけれども、命令に従うしかなかった。というようなもの。
戦争という状況では人は自分の意志じゃなく誰かのために、大きな流れの中で動かされてしまうものなのでしょうか。
追伸まで長くなってしまいました。おやすみなさい。
よろしくね!
商品をお預かりします。
きっとギャラリーがそれらによって引き締まると思います。
そして旅立っていってもらいたい!
こちらこそ、どうぞ宜しくお願いします。