5月のことです。3日間のペルー、プーノ滞在中の2日目の夜、
ハシンタさんの家に泊めてもらうことにしました。
プーノにあるベルタ家に泊めてもらうことが多いのですが、できれば他の生産者の村も訪ねたい。彼女達も「来い来い。」と言ってくれます。これで11グループ中5グループ目かな?
プーノから車で登って行って、まずララケリという村まで1時間。
そこから歩くと2時間、タクシーで20分の「サン ホセ デ ワンカラニ村」に彼女は住んでいます。
ララケリ村に着いたのが夜の8時だったので、その日はララケリ村にある彼女のもう一つの家に泊まりました。
夜にサン ホセ デ ワンカラニ村まで行くには、川も渡らなければいけないし、電気のない寒い道を歩くのは危ないので、ララケリ村に何かしらの寝る場所を確保している人が多いようです。
ハシンタさんを自転車で迎えに来た旦那さんとララケリ村まで自転車で中学校に通っている息子さんもいたので、一部屋にみんなで寝ることに。この家は寝るためだけにあるので、キッチン等はないそうです。私が一足先に9時ごろ眠りにつくころ、息子さんはまだ宿題をして、ハシンタさんはベッドの上で毛糸を紡いで、だんなさんはベッドで横になっていました。
「寒いぞ寒いぞ。」と心配されましたが、日干し煉瓦の家は壁の厚みがあるので思わず暖かいものですし、4枚ぐらい毛布をかぶって寝たのでポカポカ眠ることができました。
次の日の朝7時にララケリ村で腹ごしらえをした後、
本宅のあるホセ デ ワンカラニ村へタクシーで行きました。
「アルパカを見に行こう。」と言ってくれて。
この地域はパンパと呼ばれ平らですが標高4000M以上。もう山のてっぺんが近い感じです。
家はポツン、ポツンとあります。何世帯か集まって暮らしているようで、1階建て一部屋だけの小さな家が集まって建っています。
この村の女性20人で集まって「ALPACA SURI」というグループを組織し、このグループがARTEAYMARAという生産者団体に所属しているのです。今年からハシンタさんが代表を務めています。
村の中央?(タクシーが止まった場所)には、村の会議をする建物や、保育所、ALPACA SURIの作業場などがありました。
そこから歩いて5分ほどのところに、ハシンタさんの家があります。(その道のりに他の家はありません)
旦那さんと子ども4人、旦那さんの両親と住んでいます。
彼女自体も同じ村の出身です。
大家族の家なので、中庭を囲んで結構な大きさの家でした。
キッチンは別にあって、石造りです。
石の囲いがいくつもあって、羊、牛、アルパカが飼われています。私の大好きなアルパカに思う存分触れ合うチャンス!
かわいすぎる子どもアルパカに長老アルパカ。
美男子アルパカにぶちゃいくアルパカ。
とにかくいっぱいのアルパカに囲まれてなんとも幸せな一時!顔がゆるみっぱなしです。カメラ小僧になってました。
大サービスで、旦那さんが一頭の毛を刈り取ってくれました。
四足を縛って、抑えながら糸きりバサミの大型バージョンで、ザクザク刈り取っていきます。皮膚まで切らないのかとヒヤヒヤ。
アルパカは時々は抵抗しますが、概して静かにしています。
毛を刈られた後です。
ずいぶん沢山いるように思えるのですが、これでも110頭の半分ぐらいとのこと。
(ちなみにタクシーの運転手さんは親戚一同で500頭ほどをさらに山奥で飼っているんだそうです。)
この5月の時期はアルパカは子どもがいる親子だけ近くで放牧し、大人のアルパカはさらに2時間歩いたところにある山の上で放牧しているそうです。
親戚一同でアルパカを育てているので、順番に山の上の当番になります。そこにも小さな家がありそこで寝起きするそうです。
6月7月は寒い時期で山の上の草がなくなる頃なので、下に降りてきます。
ハシンタさんとちょっと上の方までアルパカを放牧しに行きました。アルパカちゃんたちは群れになって、草を食み食み、お尻をプリプリ、優雅に歩いていきます。
11時からはプーノで集まってサンプル作りなので、それに合わせてタクシーを呼んでありました。
でも、みんなのんきなのです。タクシーが来る時間になって、
私に朝ごはん?のキヌアとカル?という白い石の粉?を混ぜたペースト状のものと絞りたて牛乳を振舞ってくれます。
タクシーも、待たされても文句一つ言いません。(町とはちがいます。)
結局、プーノには11時の約束に遅れて12時に着いてしまいました。
でも、、私たちが一番乗りなのでした。。。カギを持った代表者たちも来ないので、外で二人で待ちぼうけ。
しょうがなくカギを持っているベルタさんに電話を。
家の方がはかどるから家でやっている。と言いますが、
11時に集まるという約束はいったい?